JAZZ 5/4

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ただ、お酒をご提供するだけでなく、その文化についても知った上でご提供しようと思い、ちょっと勉強してみます。


お酒についての理解を深めるために整理してみました。勉強途中ですので、参考として下さい。適時修正してまいります。
歴史や文化を理解する目的で、一部、その歴史も踏まえて整理してみました。

ここでは、お酒全体の歴史、法律上の定義、適量のアルコール摂取量などについて調べてみました。


■お酒の歴史の推測
以下は一部は推測です。食べ物は生きていく上で必要不可欠なものです。その歴史は狩猟採集から貯蔵、農耕牧畜と貯蔵へと変化していきます。今から約1万年前の新石器時代に農耕牧畜が始まりました。火の使用の始まりは、約180万年前の原人ホモ・エレクトスの時代といわれてますので、現在の人類(ホモ・サピエンス)が誕生した約20万年前には、火を使用していたことになります。世界の地域差はありますが、石器時代は約1万年前~約2300年前まで、青銅器・鉄器時代は約2300年前~、樽は約2000年前といわれていますので、約1万年前頃から徐々に、採取や栽培した大麦、小麦、トウモロコシ、米、さとうきび、葡萄、林檎、いちごなどの穀類や果実類を土器や石器などの壺に入れて保存していたはずです。ほかっておくと腐ってしまいます。そうすると条件が揃えば醸造酒ができます。当時は、上水設備や冷蔵庫はないので、水ですら貴重だったと思いますので、保存水の代わりだったかもしれません。寒い時は、醸造酒を温めて飲んだと思います。これも条件が揃えば蒸溜されたかもしれません。これが、醸造酒と蒸留酒の始まりだと推測されます。原料で分類すると、下記の通りです。他にもありそうですが、どうも、芋類などの糖分の高い原料は、上手く醸造できなかったり、出来た醸造酒はとても不味いようで発展しなかったのかもしれません。例えば、芋焼酎は、旧式の乙類と新式の甲類と区分されますが、旧式の乙類は本格焼酎といって、室町時代末期から作られるようになり、原料に米とサツマイモを使用して発酵後、単式蒸溜器にて蒸溜します。一方、新式の甲類は、連続式蒸溜機が輸入された明治末期から作られるようになり、原料にサツマイモのみを使用して発酵後、連続式蒸溜機を使用して蒸溜します。つまり、醸造は発酵後に熟成する過程がありますが、焼酎は、熟成せずに発酵後すぐに蒸溜する点が異なります。よって醸造酒としては商品化されていないことになります。これも、美味しくないからかもしれません。昔の人たちは、いろいろな原料を試していく中で、生き残ったお酒が、現在にも生き残り、より美味しくするために試行錯誤をして、技術を開発し、生きていくための「水」から「嗜好品」としての「お酒」へ変化してきたのだろうと推測します。お酒は、人類が生きていく上で、必然的に自然発生的に生まれて、嗜好が加わって現在に至っていると思うと歴史と伝統と文化を感じます。そして、今後も変化していくのだろうと思うと、未来にも思いが馳せます。そんなことを感じながら、お酒を嗜んでは頂けると嬉しく思います。
■(原料)    (醸造酒)   (蒸溜酒)
・大麦       ビール     麦焼酎・ウイスキー
・トウモロコシ   チャチャ    ウイスキー
・葡萄       ワイン     ブランデー
・林檎       シードル    カルヴァドス
・米        日本酒     米焼酎、泡盛
・蜂蜜       ミード     ミードネクター

■お酒の歴史(世界)
下記に触れます「ミード(蜂蜜酒)」が最古のお酒といわれる場合もあります。どちらが正しくてもよいと思います。
世界のあらゆるお酒の中で、最も古いとされるものが果実酒(ワイン)です。ワインの歴史は非常に長く、紀元前8000年の頃に幕を開けました。最初は人間の手を介さず、ブドウが自然に発酵したものを飲んでいましたが、紀元前7000年〜紀元前5000年頃には意図してワインを造るようになります。紀元前4000年頃にはメソポタミア地方(現在のイラク、ペルシャ湾へ注ぐチグリス川とユーフラテス川の間の平野、ペルシャ湾と地中海の間)のシュメール人(人類最古の文明のひとつメソポタミア文明を築いた民族、楔形文字を発明)によって飲まれていたようです。次に古いとされるのは、ビールです。こちらも同じくメソポタミアで、紀元前3000年頃にはつくられていたという記録が残っています。そして、ウイスキーやスピリッツなどの蒸溜酒の登場は、これらに比べるとずっと遅くなります。最初の記録は、11世紀初めの南イタリアです。医師の手によってつくられた医薬品用のアルコールだったそうです。わが国固有の日本酒は、8世紀頃(奈良時代)に製造方法が確立されていました。しかし、当時は庶民が自由に飲めるものではなく、祭礼・正月・慶事などの際に飲むものでした。現在でも、神前へのお供えや、結婚式の三三九度などに、その風習が残っています。

■お酒の歴史(日本)
日本へは、ワインが16世紀中ごろ、ビールが18世紀初めごろ、ウイスキーが19世紀中ごろに伝わったとされています。「和蘭問答(1724年)」という書物には、日本で初めてビールを飲んだとされる人の感想が載っています。そこには「麦酒給見(たべみ)申候処、殊外悪敷物にて、何のあぢはひも無御座候・・・(ビールを飲ませていただきましたが、思いのほかまずく、まったくおいしいものではありませんでした。という意味)」と記されており、ビールの苦さは不評をかったようです。

■ミード(蜂蜜酒)の概要
「ミード (Mead) 」は、日本ではお酒にかなり詳しい方以外ほとんど知られていません。西洋ではたびたび神話や歴史物語、詩にも登場してくる伝統的で神秘的なお酒です。洋酒輸入会社等が一部取り扱っているのみで、大きな銘酒店でもほとんど取り扱われていません。現在、ミード(蜂蜜酒)の市場は東欧やロシアが主です。自家生産される地域は中東、エチオピアなどアフリカ諸国、中米からブラジルにかけて点在しています。
日本でも生産されており、日本酒の造り酒屋が参入したり、蜂蜜酒愛好家が新規に酒類製造免許を取得したりしています。日本の酒税法では、法律改正により2006年5月より分類が変更され、醸造酒類のその他の醸造酒に該当します。欧米では製法がワインに似ていることから、「ハニーワイン」(Honey Wine) と称される場合もあります。
ミードと結婚には親密な関係があります。特にゲルマン人からの習慣で、「Honeymoon(ハネムーン・蜜月)」とは、婚礼から1カ月の間、新婦がミードを造り、それを新郎と仲良く飲み、そしてその親族縁者が新婚カップルを祝うことを意味します。
※ゲルマン人(民族)とは、古代(石器時代)から中世期(5世紀から10世紀)にかけて、中央ヨーロッパからスカンジナビア半島にかけて居住した民族のことです。ドイツを英語では、「German(ジャーマン)」と言いますが、「ジャーマン」は、この「German」(ドイツ語でゲルマン)の英語訛です。

■ミード(蜂蜜酒)の味
蜂蜜酒と聞くと「蜂蜜のような甘いお酒」をイメージするかもしれませんが、実際はちょっと違います。そのテイストは、ビールや白ワインに似ていると言われており、国によってもそのテイストは変わってきます。
「ビールのご先祖のようなもの」と称されることもあるなど、ビールとの類似点が多々あります。さっぱりとして、ほのかに蜂蜜の風味を感じるようなビールに近い味わいの飲み物も少なくはありません。また、色味が濃く味わいも濃厚なタイプのミードは、酸味が立った白ワインのような味わいのものもあります。アルコール度数も銘柄により大きく異なるミードですが、その多くが10%前後の仕上がりになっているようです。しかしながら、5%程度の弱いアルコールのものから70%を超えるアルコール度数のものまで、ミードによって様々なので飲む際はチェックする必要があります。

■ミード(蜂蜜酒)の製造方法
ミードの製造方法は、蜂蜜と水と酵母菌を発酵させてできあがる「醸造酒」で、ワインや飲料アルコールに蜂蜜を溶かした「ハニー○○酒」とは異なります。アルコール度数はワイン並みで、すっきりした風味のドライタイプから濃厚な甘口、そしてシャンパンのようなスパークリングまでバラエティーに富んだテイストが楽しめます。見た目や風味も白ワインやビールにによく似ています。

■ミード(蜂蜜酒)の歴史
ミード(蜂蜜酒)は農耕が始まる以前(約1万年前)から存在したとされています。天然の純粋はちみつは、殺菌作用が強く、カビや菌が繁殖することができません。 そもそも、水分量も少ないので、繁殖する隙がないのです。 また、純粋はちみつは糖度がかなり高いために、バクテリアが繁殖することもできません。 そのため、天然の純粋はちみつは腐ることがないのです。水と蜂蜜を混ぜて放置しておくと自然に酒の成分であるアルコールになる(アルコール発酵)ことから、発祥は人類がホップやブドウに出会う前の旧石器時代末にまで遡るといわれています。新石器時代のビーカー文化(紀元前2600年ごろから紀元前1900年ごろまでの、鐘状ビーカーと呼ばれる独特の大型広口杯が広く分布した)の遺跡では、蜂蜜酒を飲むための土器と考えられる遺物が発見されています。青銅器時代(紀元前3300年~紀元前1200年)に蜂蜜の消費量が増加したことから、蜂蜜酒の生産がこの頃に拡大していたと推測されています。また、古代ケルト文化(期限前1500年~紀元前200年)の人々には蜂蜜酒は「不死の飲み物」とされ、その神話と強い結び付きがあります。製法が発展するに従い湯や他の植物を使うようになり、ビールに近い味になっていきます。蜂蜜酒の製造は空腹を満たす以上の動機、酔いを分かち合うという目的を与えました。酩酊による非日常感は、人々の絆を強めるといった霊的交流や宗教、儀礼行為へとつながっていきました。フランスの社会人類学者であるクロード・レヴィ=ストロースは、蜂蜜酒の発明を、「自然から文化への移行であり、人間の行動を決定づける行為である」と分析しています。
※アルコール発酵とは、糖を分解して、エタノールと二酸化炭素を生成し、エネルギーを得る代謝プロセスであり、酸素を必要としない嫌気的反応(嫌気発酵)です。蜂蜜は糖度が80%以上になると永久的に変化しないが、水分が加わることで、微生物によって発酵します。ハチは、糖度が80%以上になるようにして蜂の巣の中で蜂蜜を保管しています。

■ミード(蜂蜜酒)からビール(エール)へ
ビールやワインなどの他の醸造酒が台頭するに連れて蜂蜜酒は日常的な飲み物ではなくなっていきます。蜂蜜酒に代わり一般市民が飲むために穀物から醸造されるエール(この頃は、ホップを使用しないものの意、現在のエールビール)が開発され、時代と共にビールとなっていきます。ホップとは、現在の主要な原料の一つです。ビールの苦味、香り、泡にとって極めて重要で、雑菌の繁殖を抑え、ビールの保存性を高める働きがあります。
現在は、エールビールにもホップは使用されており区別はありません(1516年、ビール純粋冷、バイエルン公ヴィルヘルム4世、バイエルン公国、現ドイツ南東部)。ビール純粋令により、「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」となりました。
現在のビールは、発酵方法により大きく2種類(エール、ラガー)に分けられます。「エール」は、上面発酵で醸造されるビールを指します。下面発酵よりも歴史の古い造り方で、やや高温であまり時間をかけずに発酵させる方法です。こちらは酵母が麦汁の上に浮き上がっていくため、上面発酵と呼ばれています。大量生産には向きませんが、味わい深さと飲みごたえで根強い人気があり、クラフトビールも多くの種類の「エール」が造られています。「ラガー(ピルスナースタイル)」は、下面発酵によって造られたものを指します。下面発酵とは低温で長期間発酵させる方法です。酵母が麦汁の下面へ沈んでいくために、下面発酵と呼ばれているのです。下面発酵の特徴は低温で発酵させるため、雑菌があまり繁殖することなく、つねに品質を一定に保ったままビールを作ることができることです。最近の大量生産されるビールには、最適な方法といえます。日本で流通しているビールの99%がピルスナースタイルですが、ピルスナースタイルはラガーの一種です。ビールづくりでは、原料や醸造方法を組み合わせることで、様々な味わいのビールがつくられます。スッキリしたのどごしのビールやフルーティーな香りのするビールなど、それらの種類は、ビアスタイルと呼ばれ、細かく100種類以上に分類されています。どんなビール(銘柄)でも、これらのビアスタイルに分類されるので、好きなビアスタイルを知っておくと、おいしく飲める銘柄の幅を広げられます。

■法律上のお酒の定義
お酒とは、日本の酒税法において酒類とは、「アルコール分1度(1%)以上の飲料(飲用に供し得る程度まで水等を混和してそのアルコール分を薄めて1度以上の飲料とすることができるものや水等で溶解してアルコール分1度(1%)以上の飲料とすることができる粉末状のものを含みます。)」とされています。

果実酒と甘味果実酒の酒税法上の違い
①「果実又は果実及び水」を原料として発酵させたものはアルコール度数が1%以上であれば、アルコール度数に関係なく「果実酒」になります。
②果実に糖類を加えた場合、糖類が砂糖、ぶどう糖、果糖の場合で発酵後のア ルコール度数が 15% 未満のものは果実酒です (15%以上は甘味果実酒)。
③果実に糖類を加えた場合、 糖類が砂糖、ぶどう糖、果糖以外の場合は発酵後 のアルコール度数のいかんを問わず甘味果実酒になります。

製法による分類
①醸造酒
酵母菌によって発酵されたものをそのまま飲むお酒で、ワイン(葡萄)、ビール(麦芽・モルト)、日本酒(米・米麹)など
※酒税法上は、ビールと発泡酒は、発泡性酒類になります。
②蒸留酒
醸造酒を加熱し蒸留して作られるお酒で、焼酎(穀類など多種)、ウイスキー(大麦・麦芽)、ブレンデー(ワイン)、ジン(穀類)、ウォッカ(穀類)、ラム酒(サトウキビ)、テキーラ(竜舌蘭)など
③混成酒
醸造酒や蒸留酒に果実や香料、糖などの副原料を加えて作られるお酒で、梅酒などの果実酒やリキュールなど
④カクテル
お酒に別のお酒や何かを加え新しい味を作り出した飲み物

■適切な飲酒量(2杯~4杯)
純アルコール摂取量厚労省は、ガイドラインで下記の1日当たりの純アルコール摂取量を示しています。
計算式:純アルコール量(g)=摂取量(ml) × アルコール濃度(%)× 0.8(アルコール比重g/ml)
①生活習慣病のリスクを高める飲酒量(純アルコール)
男性は40g以上、女性は20g以上
②節度ある適度な飲酒量(純アルコール)
1日平均純アルコールで約20g程度
③ざっくりした目安として、種類を問わず約2杯となります。多くても4杯です。日本酒の場合は、1合~2合になります。

■許容量を超えない範囲
ご健康を考えて、一度にたくさん飲むのではなく、美味しいお酒を適度に楽しんで頂き、末永く、ご健康でお過ごし頂きたいと思う次第です。そして、泥酔するのではなく、カッコよく、スマートに飲んで頂きたいと思う次第です。ただ、スタンダードカクテルは、カクテルベースに強いお酒を使用し、飲み易くしたものが多く、比較的アルコール量が多いので注意が必要です。
ご自分の許容量を超えない範囲でお楽しみ下さい。
日本人の半数程度は外国人と比較してアルコール耐性が低いようです。個人差もあります。

■お酒の種類別の純アルコール量(目安)
ウイスキー1ショット(30mⅼ、40~60%)の場合
30ml×(40~60%)×0.8g/ml=9.6~14.4g 
ビール小瓶1本(334ml、5%)の場合
334ml×5%×0.8g/ml=13.36g
ワイン1グラス(120ml、12%)の場合
120ml×12%×0.8g/ml=11.52g
カクテル1グラス(100ml、10%~30%)の場合
100ml×(10~30%)×0.8g/ml=8.0~24.0g
日本酒1合(180ml、15%)の場合
180ml×15%×0.8g/ml=18.0g
焼酎1グラス(100ml、20%~40%)の場合
30ml×(20~40%)×0.8g/ml=4.8~9.6g