JAZZ 5/4

since 2023

menu

JAZZ 5/4

TEL.対応致しかねますのでご了承下さい。

当初は、日本酒と焼酎のご提供はしない予定でした。理由は、当店でご提供するまでもなく、多くの方がご存知であり、お飲みになっていらっしゃり、いまさら当店でご提供するまでもないと思っていたからです。しかし、いろいろとお酒について調べているうちに、少しだけでもご提供しようと思うようになりました。その理由は、やはり、日本酒や焼酎は日本の伝統的な文化であり、その歴史にも、いろいろと紆余曲折があるからです。

■日本酒
「獺祭」を中心に、一合瓶、二合瓶での販売になります。スパークリングもあります。瓶売りでのご提供になります。
一部ボトル売り(約700ml)もあります。ワインのボトル売りと同様です。サイズは、一升瓶はご用意しておりません。ワインと同様の約750ml以下をご用意しております。

■日本酒の海外人気
現在は、日本国内での消費量が減り「日本酒離れ」が進んでいます。反面、海外での認知度が上がり、海外では、「SAKE」ブームといってもよいほどの人気です。実際、アメリカへの日本酒の輸出量は、2012年から2022年の10年間で2.3倍と大幅に増えています。そして、アメリカを中心(EU、中国など)に、「獺祭(旭酒造、Dassai Blue)」「八海山(八海醸造、Brooklyn Kura)」など日本の酒蔵が、海外進出をしています。2022年までに60を超える酒蔵(現地醸造)が海外に進出しています。海外の「日本酒バー」の常連客は、現地の人(アメリカ、EU、中国など)がほとんどのようです。日本酒ブームのきっかけは、2013年、ユネスコの世界遺産に「和食」が登録されたことです。そして、アメリカでは高級な日本料理店が増え、日本酒にはハイエンドなイメージがつきました。高級日本料理店で日本酒を楽しむことが憧れにもなっています。
このように、日本国内では「日本酒離れ」が進み、海外では「SAKE」ブームと、ちょっと異常な状況です。そういっている筆者も日本酒をほとんど飲んだことがありません。美味しい日本酒を飲んだことがなかったのか?何を飲んだのかすら記憶にありません。ただ、「好んで飲まない」状況になったことは間違いありません。コロナ前までは、仕事上でしょうがなく飲んだ人もいらっしゃると思いますが、現在は、パワハラなどの危険性もあり、飲み会も減り、しょうがなくお酒を飲む機会は減りました。おそらく、このまま「日本酒」を口にすることはないと思っていましたが、今は、少し口にしてみようかな?と思い始めています。海外から伝わった「ウイスキー」文化が日本で広がり、日本で始まった日本の伝統文化である「日本酒や焼酎」が日本国内では廃れて海外で「SAKE」ブームとなっている皮肉な状況です。焼酎も海外では、「SHOCHU」として、人気は徐々に増えています。日本酒よりは苦戦しているようですが、そのひとうの理由として、従来アメリカニューヨーク州やカリフォルニア州の法律では、焼酎は韓国焼酎の「ソジュ」として分類されてしまい、「焼酎(SHOCHU)」と表示販売ができませんでした。しかし、ニューヨーク州では2022年7月1日、カリフォルニア州では2023年10月10日の法改正により、日本の焼酎(アルコール度数が24%以下の焼酎)は、「焼酎(SHOCHU)」として表記して販売することが可能となりました。これによって、日本の「焼酎」も、日本の伝統酒として販売が可能となり、今後の人気拡大が期待されます。
そして、皆様にも「美味しい」といわれる「日本酒」や「焼酎」を一度は飲んで頂きたいと思い、ご提供することに致しました。

■国内の日本酒離れと海外進出
近年の国内における日本酒離れは進んでいるようです。清酒の移出数量は、1973年(昭和48年)のピークと比較しますと、2020年(令和2年)は最低で、ピーク時の約3割となっています。その内訳は、普通酒が主な原因で、特定名称酒は下がってはいるもののピーク時の半分ほどです。純米酒と純米吟醸酒は、ピーク時とほぼ変わりません。もともと、特定名称酒や純米酒、純米吟醸酒は、占有率が低く、1973年(昭和48年)のピーク時で特定名称酒が約2割、純米酒と純米吟醸酒は1割もないほどでした。2020年(令和2年)では、特定名称酒は、3割強、純米酒と純米吟醸酒は、2割強となっています。つまり、日本酒離れの主な要因は、普通酒となります。普通酒は、特定名称酒に分類されない日本酒で、一般酒ともいわれ、一般的には、安価でどこでも見かける日本酒です。いわゆる日常酒です。ただ、誤解してはいけないのは、普通酒が不味い、粗悪ではないということです。例えば、普通酒の「八海山(八海醸造)」は、海外で人気です。他に海外では、特定名称酒の「八海山(八海醸造)」も人気ですし、特定名称酒の「久保田(朝日酒造)」も人気です。
ただ、総じて、ちょっと高めでも、美味しいものは残っているとはいえるようです。味ばかりではなく、販売戦略やPRなどの影響も大きいとは思います。

■獺祭(だっさい)を中心にご提供
獺祭は、山口県の酒造メーカー、旭酒造株式会社によって製造・販売されている日本の銘酒です。ホームページには、「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて。と謳っています。
酒米の王様として名高い「山田錦」のみを原料とした純米大吟醸で、フルーティで華やか香りが特徴です。
当店では、獺祭を中心にご提供致します。
理由は、獺祭は、海外で成功している日本酒の代表例だからです。しかも、評判や人気が高く、蔵元の旭酒造では酒米の帝王と呼ばれる山田錦のみを使用し、日本酒の中で最高級に分類される純米大吟醸のみを造っています。よって、このお酒を飲んで口に合わなければ、日本酒は口に合わないと判断してもしょうがいないと思います。
そして、大事なポイントですが、「獺祭」は小瓶(一合約180ml瓶、300ml瓶)があります。日本酒はウイスキーと違って日持ちが悪いので、開栓したら早めに飲み切ってしまう必要があります。一升瓶が完売されることは想像しにくいのでご提供しにくいですが、一合(約180ml)瓶や300ml瓶でしたら飲み切りでのボトル売りが可能です。また、「獺祭」のラインアップには、スパークリングなどもあり、一合(約180ml)瓶や二合(約360ml)瓶などもありますので、選択肢が広がります。また、「獺祭」からは、焼酎や炭酸水も発売されておりますので、合わせてご提供致します。
■獺祭のすごい点(機械化)
まず、お酒の味や香りの評価は、当然人それぞれで、良い評価もあれば、そうでない評価もあります。製造方法や販売戦略も、いろんな評価があると思います。しかし、現段階で、生き残って、頑張っている時点では成功例だと思います。
獺祭は、これも色々な意見がありますが、一番の特徴は、「遠心分離機」の導入や、「データ化と機械化による純米大吟醸酒の大量生産」だと思います。これによって、高品質でありながら、安価な商品から高価な商品までのラインアップを持ち、市場で安定的に流通していることだと思います。私も、調べているうちに、「獺祭」は有名で、評判もよいのに、定価や卸価格でも入手が可能な商品があることが気になりました。安価(ディスカウント)という意味ではなく、あくまでもプレミアム価格(希少性・ブランド)ではない、定価や卸価格です。当然、入手困難な商品もあります。しかし、一度、試しに「獺祭を飲んでみたい」という人でも適切な価格で入手が出来ることが大きなポイントだと思います。つまり、安価な商品から高価な商品までをラインアップし、高価な商品は入手困難でもしょうがないが、安価な商品は、安定的に市場へ供給することが大事なポイントなのだろうと思います。ウイスキー業界でも、それを実現しているメーカーはたくさんあります。ウイスキーの「サントリー」「ニッカウヰスキー」「イチローズモルト」などの日本ブランドも同様です。海外では、「ザ・グレンリベット」「アードベッグ」「マッカラン」などなども同様です。
■獺祭のすごい点(四季醸造)
しかし、獺祭は、「造りに関わる人数」はだんとつで一番多いようです。機械化を推し進めているのに、人員削減ではなく、人員増のようです。それは、四季醸造と24時間365日の製造によります。つまり3交替(3倍)以上の人員が必要になります。従来、日本酒の製造期間は2ヶ月(60日間)程度で、年に1回の製造です。秋の新米の収穫後に、春先にかけて仕込む伝統的な寒造りが一般的です。しかし、空調管理や機械化により、獺祭は四季醸造として年に4回製造しています。これには、賛否両論あるようですが、その議論はここでは控えます。これにより、生産量を増やし、高品質化と安定供給を実現している点ですごいと思います。よって、適正価格で入手できる構造となっていることを納得できました。人気が増えすぎて、需給バランスが崩れてしまう心配はありますが、海外進出も積極的に行なうなど、海外での製造拠点も増やしています。1984年には、倒産寸前で1億円に満たなかった売り上げは、2022年度には165億円となり、その約半分は海外輸出のようです。ただ、古き日本の伝統工法を守って潰れていくよりは、時代に合わせて変化させて生き残って拡大してくことの方が大切だと思います。そういう意味で、日本酒の成功例としてみました。

■その他の日本酒
その他にも、良いものがあればご用意致します。こちらは、高級ワインどうよう、ボトル売りとなります。


■焼酎
ウイスキーと同様のショット(30ml)売りになります。
ウイスキーと近いアルコール度数(40%)の商品を中心にご提供致します。ウイスキーと同様のご提供になります。
■その他の焼酎
・「獺祭 焼酎(粕取り焼酎、旭酒造、39%)」
・「野うさぎの走り(米焼酎、黒木本店、37%)」
・「百年の孤独(麦焼酎、黒木本店、40%)」
・「天使の誘惑(芋焼酎、西酒造、40%)」
などをご用意致します。